2023/08/24

リースバックとは自宅の土地家を売却すると同時に、買主との間で賃貸借契約を締結し賃借人の立場でそのまま生活の本拠をかえることなく居住しつづけるというものです。通常の不動産売買では持ち家を想定すると、退去して新規に生活の本拠を見つけて転居する必要があります。しかし誰しもが引っ越しを検討できるわけではありません。通学や通勤の関係で転居先にも一定の制限がかかる可能性もあるからです。
つまりリースバックとは、従前どおりの生活を継続しながら自宅売却を可能にする新たな不動産取引のスタイルと評価することができるわけです。リースバックでは特約により将来的に買い戻しの余地を残しておくこともできます。経済状況の改善によりマイホームを回復する手段も残されているわけです。ただし注意をしたいのは、リースバックでの賃貸借は多くの場合定期借家契約という契約形態が採用されていることです。
一般の賃貸借契約では当事者が契約更新の意思を持っているかぎり、一方的に退去を請求されることはありません。ところが定期借家契約は特段の理由がない限り2年程度で自動的に契約が失効する形式となっています。つまり転居をしないで済むといっても、ほとんどが二年程度の期間でしかないわけです。リースバックとは暫定的に住居を確保できるといっても、実際にはできるだけ早いタイミングで新居を見つけることが予定されているといえます。
その点をふまえて利用の検討をすることをおすすめします。